【アセビ(馬酔木) 別名 アセボ、アシビ】
2015年2月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの第六作です。これら、「あまずみさんの詩」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
【第六作 タイトル:大地…】
異国の果てより記憶の彼方から
燃え残った魂の揺らめきが
やってくる
玄妙に非現実的な闇の中で
まるで人生そのもののように囁く
雨は大地を叩き流されてゆく
降る雪は
失われた時間を埋めるように
月は幻想的に星は神秘的に
故郷の山や川や
大自然のいとなみは
まるで何こともなかったような
静けさだけ…
自分を取り戻そうとする
全ての人のために
川の流れは緩やかに
その果てと空との間は
天上の音楽のように限りなく淡い
ああ、この心せめて流れに任せて
この身体この世にあることを
迷うことなく
限りある命を尽くそう…
道ゆく人は
微笑みを交わしまたゆく
来る人は知らず
去りゆく人のみぞ知る
花はかんばせ詩は風に任すのみ
帰りゆく君追うわが心…
桃の花びらが色づいてきて
まるで私の心のように赤い、、