俳句の集い!望生の俳句

俳句と画像だけのシンプルなブログです。毎日投稿しています。

 ~~~ご挨拶~~~

 このブログは、殆どの場合、画像と俳句だけを掲載しているシンプルなブログです。アップしている花は、十年以上も前から撮り続けてきた花木です。できる限り花の名前を命名しようと思っていますが、よく似た花があったりするので命名していない花木も沢山あります。【この花の名前教えて下さい。】となっている花です。ご存知の方がありましたらよろしくお願いします。

 ~~~自己紹介~~~

 ある俳句結社の同人(約15年間)を経て現在無所属です。「現代俳句協会」及び「滑稽俳句協会」の会員です。川柳も楽しんでいます。柳号は「虚心(きょしん)」です。

 ~~~お知らせ~~~

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あまずみさんの俳句

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クロッカス
  
 2016年4月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
 
 ※十字路をななめに過る毛虫かな
 三井の鐘かの世より聴く余花の夢
 飛花落花ぼくは未来をそっと観る
 鼻水がぽとり明け六つ亀の鳴く
 さらばとて風の通い路 風の蝶
 リズム取り始める蝌蚪の無限大
 これ以上海胆たる所以あらねども
 散りてなほ行き場に迷う花筏
 色づかぬ恋老いらくの花筏
 花いかだ背中合わせの愛と憎
 楸邨の猫忍びよる四月かな

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この花の名前教えて下さい。
  
 2016年3月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。

 並びゐてちょこっと曲がる目高かな
 亀鳴いて募る海底調査隊
 君追いし半兵衛またもや陽炎えり
 春光の舌を濡らせし綿菓子屋
 R夫人の嗟歎怪人Xの微笑
 ばんこくの桜鳴き止む猫の子も
 半眼の写楽が笑う春の風邪

この花の名前教えて下さい。
  
 2016年2月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
 
 雪解川 魚のぬめりも知らで過ぐ
 永らえて雪解の軒にひとりゐる
 アポロンに呼び止められて亀の鳴く
 四月馬鹿 恋のかけらも無き模様
 四月馬鹿カントデカルトデカメロン
 荏苒と生きることかも万愚節
 引鶴やハガキ一枚の故郷
 タンポポのぽぽの隣りは留守ですよ
 鳥交る アリストテレスは何してる
 さいはての乱戦鳥の恋始まる
 氏素性みな絡ませて春の泥
 春泥の向こう嘆きの伎芸天
 漱石の猫 闊歩する朧かな
 朧夜の亡霊 出たり入ったり
 ☆どうすればいいの海鼠のもの思い

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この花の名前教えて下さい。
  
 2016年1月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
 
 一羽二羽三羽と雁の名残りかな
 老いてなほしがらみ絶えず炭火足す
 絶対に謝りません寒卵
 敷石をとんとんぽんと日脚伸ぶ
 寒夜ただ沈黙といふ愛もある

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ヤブコウジ
  
 2015年12月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。

 冬かもめ巌流島は遠からじ
 誰もかも何のねじ巻く年用意
 盲たる狼なるや雪三たび
 兵たりし白き狼ゐて故郷
 白き狼病める大地を駆け抜ける

 かもめかもめ通りすがりの海鼠です
 上弦の月を待ちたる海鼠かな
 海鼠のまなこ南京錠が見あたらぬ
 どうすればいいの海鼠の立ち眩み
 数式で読めぬ海鼠の捨て台詞

 それ以上知らずともよし海鼠舟
 刃傷でござる海鼠の蒼き貌
 私にお呉れ格別不愉快な海鼠
 酢なまこや金箔の間に通されて
 つぶやいて片目をつむる海鼠かな

 業強し命なほ惜し寒海鼠
 フラメンコ踊れば走る鼬かな
 黒白の黄泉に雪舞う夜なりけり
 裏木戸を叩く音かも雪女郎
 雪女 あの世からのことづてなどいらぬ

 ひとり来てふたりが消える落葉焚き
 書初やなにも願わぬ一歩たり

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この花の名前教えて下さい。
  
 2015年11月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
 
 数え日のいつか躓くハイヒール
 跳炭や老いの恋とて赤からむ
 夏雲や右折ばかりの道標
 口語より文語 海鼠の口直し
 ☆色葉散るこれより女人高野です

 残菊の空遠くして帰らざる
 すきま風帰ることなき影つれて
 相聞の閨をたち切るすきま風
 まどろみの日向ぼこです無重力
 風狂と言うや涅槃の日向ぼこ

 日向ぼこあるかなきかの武勇伝
 男意気立つか立たぬか寒卵
 罪と罰みんな掠めて鎌鼬

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この花の名前教えて下さい。
  
 2015年10月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。

 夜顔の不実それとも不人情
 寒夜ただ 沈黙という愛もある
 蟋蟀に終の栖を訊きにけり
 残る虫ジャンバルジャンと行き違う
 虫の闇今ふいと来て俺を刺す
 地虫なく鳴かぬ一夜を誰か過ぐ
 生者いくたり残る虫いっぴき
 忠にして靖國の門すさまじや
 凄まじや楸邨のあと誰も来ず
 別れ来て榧のたもとの秋雨かな
 窓越しの二十三夜や顔ふたつ

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オミナエシ(別名 アワバナ、ボンバナ)
  
 2015年9月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。

 恋泥棒スーパームーンを掻っ攫う
 月ひとつ笑みふたつある窓辺かな
 またしても秋刀魚焦がしてそんな嘘
 凄まじや楸邨のあと誰も来ず
 父母のこと遠しと思う秋の雲
 捨案山子ひとり芝居の顔したる
 月光に濡れて俎上の刃かな
 一瞬の黙いづこより地虫鳴く

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この花の名前教えて下さい。
  
 2015年8月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
  
 威銃明日は別れの顔ふたつ
 稲雀ざわめき返す帰郷かな
 無為無欲それとも鬼の捨て子かな
 送り火や風が廊下を走りをる
 秋暑し三下り半を届けたる
 秋の蚊を打つや仏間を遠のいて

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ギボシ
  
 2015年7月に、コメント欄に投稿されたあまずみさんの俳句です。これら、「あまずみさんの俳句」にご意見・ご感想などあれば、コメントよろしくです。
  
 定めとは違う海月であるらしき
 水くらげ一欲ありて浮上せり
 八月の命 国境の彼方へと
 いのち一輪ぼだいじゅの花二輪
 生と死と残る五欲と心太

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